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EGFR遺伝子変異陽性NSCLC患者対象の「GioTag研究」結果を発表-独べーリンガー

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2018年10月29日 AM11:45

1次治療アファチニブ・2次治療オシメルチニブの場合の治療期間を評価

独ベーリンガーインゲルハイムは10月19日、リアルワールド、レトロスペクティブ研究である「GioTag研究」の結果を発表した。この研究では、第1・第2世代EGFRチロシンキナーゼ阻害剤()に対する最も一般的な耐性メカニズムであるT790M遺伝子変異陽性を有する、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん()患者を対象として、1次治療としてのアファチニブに続いてオシメルチニブを投与した場合の治療期間を評価した。研究結果は「Future Oncology誌」に掲載された。

アファチニブは、特定のEGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者の治療薬として多くの国や地域で承認されており、日本では「(R)」の製品名で販売されている。日本での効能・効果は、「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」だ。

Del19陽性患者とアジア人患者でとくに有望な結果

同研究の結果、アファチニブとオシメルチニブを用いたシークエンシャル治療期間の中央値は27.6か月だった。多様なリアルワールドの患者集団において、すべての患者サブグループを通して臨床上の効果に一貫性があったという。また、エクソン19欠失()陽性の患者(治療期間の中央値は30.3か月)と、アジア人の患者(治療期間の中央値は46.7か月)において、とくに有望な結果が見られた。2年間および2.5年間の全生存率(OS)は、それぞれ78.9%、68.8%だったという。

同研究に参加した患者のうち15.3%は、アファチニブによる治療開始時に全身状態不良が認められた(ECOG PS≥2にて定義)。これらの患者は通常、臨床試験から除外される。

オシメルチニブは効果的な一次治療だが、後治療としての適応が承認されたEGFR-TKIの選択肢がなく、オシメルチニブによる治療を終了した後は、多くの事例で化学療法に進んでいる。今回の結果は、アファチニブとオシメルチニブを用いたシークエンシャル治療が、相当数の患者に対して持続的な臨床効果をもたらし、化学療法の使用開始時期を遅らせる可能性があることを示唆しているとしている。

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