独自のニワトリ由来の抗体作製技術を有するファーマフーズ
田辺三菱製薬株式会社と株式会社ファーマフーズは10月22日、自己免疫疾患を対象とした新たな抗体医薬品の創製を目的とした共同研究契約を締結したと発表した。
田辺三菱製薬は、自己免疫疾患を重点疾患領域のひとつとして位置づけており、「レミケード(R)」、「シンポニー(R)」などの提供により、自己免疫性の難病患者の治療に貢献してきた。また、臨床データの解析による病因の解明および創薬への応用に取り組むことで、自己免疫・炎症性疾患に対する新たな治療薬の創製を進めている。
ファーマフーズは、独自のニワトリ由来の抗体作製技術「ALAgene(R)technology」(アラジン テクノロジー)を用いて、従来技術では抗体作製が困難であった自己免疫疾患の創薬ターゲット分子に対する新規抗体の創出に成功している。
ファーマフーズが創出した新規抗体を両社の技術で改良
今回の共同研究では、ファーマフーズがALAgene technologyを用いて創出した新規抗体を両社の技術で改良し、田辺三菱製薬が各種動物モデル評価を担当することで、抗体医薬品の創製を目指すという。
同契約に基づき、田辺三菱製薬はファーマフーズに対して、契約一時金および研究マイルストンとして最大2億5千万円を支払う。また、共同研究から開発段階にステージが進展した場合は、別途、独占的ライセンス契約を締結し、田辺三菱製薬は開発候補抗体の製造、開発、販売を全世界で独占的に実施する権利を、ファーマフーズは開発段階に応じたマイルストンと販売額に応じた一定のロイヤリティーをそれぞれ得る。
なお、同契約締結によるファーマフーズの2019年7月期の連結業績への影響は精査中であり、連結業績の見通しに大きく影響を与える場合は、ファーマフーズが速やかに開示するとしている。
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・田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース