QuANTUM-R試験と国内第2相臨床試験の結果に基づく申請
第一三共株式会社は10月17日、FLT3阻害剤キザルチニブについて、FLT3-ITD変異を有する再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)に係る国内製造販売承認申請を行ったと発表した。
今回の申請は、FLT3-ITD変異を有する再発または難治性のAML患者対象のグローバル第3相臨床試験(QuANTUM-R試験)と国内第2相臨床試験の結果に基づくもの。主要評価項目を達成したQuANTUM-R試験結果の詳細は、2018年6月に開催された第23回欧州血液学会(EHA)で発表されており、国内P2試験においても、QuANTUM-R試験同様の有効性および安全性の傾向が認められた。国内P2試験の詳細は、2018年10月に開催された第80回日本血液学会(JSH)で発表された。
AML患者の約25%に認められるFLT3-ITD変異
AMLは、骨髄における白血病細胞の異常な増殖の結果、正常な血液細胞の産生が著しく阻害され、治療をしないと短期間で致死的になる予後不良な血液疾患。FLT3-ITD変異は、AMLでは比較的頻度の高い遺伝子変異であり、AML患者の約25%に認められると考えられている。FLT3-ITD変異を有するAML患者は、変異のない患者と比べ、再発率が高く生存期間が短いとされている。
キザルチニブは、FLT3遺伝子変異を有するAML治療を対象として、厚生労働省より希少疾病用医薬品指定を受けていた。
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・第一三共株式会社 ニュースリリース