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本庶氏が根本厚労相を表敬-ノーベル賞受賞受け訪問

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2018年10月15日 AM10:30


■予防医療の推進に注文も

癌免疫療法の発展に対する功績が評価され、2018年のノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑京都大学特別教授は11日、根本匠厚生労働相を表敬訪問し、厚労省からの支援等に謝意を示した。

本庶氏(左)が書した色紙が根本大臣に手渡された

この日、本庶氏は厚労省を訪問し、根本厚労相からノーベル賞受賞に対して祝福を受けた。冒頭、本庶氏は自身の座右の銘を記載した色紙を根本厚労相に贈呈。その後の懇談では、根本厚労相が「本庶先生が発見された免疫システムは本当に画期的なものだ。厚労省として医療分野の研究支援をこれからもしっかりと推進したい」と祝意を述べた。

これに対して、本庶氏は感謝の言葉を述べつつ、近年の薬価の高額化傾向に言及。「高いという不満の声を聞いている。実際にどんどん医療費が伸びており、非常に大きな問題だ」とした上で、「疾患予防にもう少し投資すべき。健康寿命を伸ばして病気にかからないような施策を進めてほしい」と注文を付けた。

根本厚労相は「健康寿命を伸ばそうと注力しているが、そのためにはやはり予防が大事だ。大きな施策の柱なので、しっかりと取り組みたい」と応じた。

また、本庶氏は国内におけるワクチンの積極的接種勧奨が差し控えられている子宮頸癌ワクチンをめぐる現状も問題視。「日本だけ患者数が増加しており、WHO(世界保健機関)も非常に問題視している。ワクチンが非常に重要だ」と強調した。

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