ビタミンD不足は代謝性骨疾患の原因のひとつ
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は10月3日、2018年8月21日に発売した、血液中の25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)を測定する「エクルーシス試薬 ビタミンDトータルII」が10月3日に保険適用されたことを発表した。
画像はリリースより
高齢化に伴い、日本では50歳以上の女性の3人に1人が骨粗しょう症を発症しており、2016年の患者数は1250万人と推定されている。骨粗しょう症をはじめとする代謝性骨疾患の原因のひとつとして、ビタミンDの不足が考えられている。
2017年には、厚生労働省・日本骨代謝学会・日本内分泌学会が合同でビタミンDの不足・欠乏の判定指針を策定し、血清25(OH)D濃度がビタミンDの充足度評価に用いられている。同指針によると、血清25(OH)Dが低濃度の場合には、骨折や転倒リスクが高まるとともに、骨粗しょう症治療薬のひとつである骨吸収抑制剤の反応性不良が認められる。
血清・血漿中の25(OH)Dを27分で測定
エクルーシス試薬 ビタミンDトータルIIは、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)を測定原理とし、同社の自動分析装置を用いて、血清・血漿中の25(OH)Dを27分で測定する体外診断用医薬品。骨粗しょう症を含む代謝性骨疾患を対象として製造販売承認を取得し、10月3日に原発性骨粗しょう症を対象として保険適用となった。
同社は、今回の保険適用により、骨粗しょう症の患者の適切な治療選択に貢献できることを期待する、と述べている。
▼関連リンク
・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース