■薬機法への規定は検討課題
厚生労働省は9月28日、厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会を開き、約2カ月ぶりに薬機法の見直しに向けた議論を再開した。厚労省は、これまでの議論を踏まえ、「法改正との関係性が深く、さらに検討が必要なもの」を整理した資料を提示。「薬局・薬剤師のあり方」では、薬局が持つべき機能の整理と法令上の規定を含めた位置づけや、薬局の管理者と開設者の責務が果たされるための仕組み・方策の検討などを挙げた。委員からは、「薬局・薬剤師が果たすべき役割や機能を議論すべき」との意見が相次いだが、薬局が持つべき機能をどこまで明確化し、それらを薬機法で規定するかどうかについては、今後の検討課題となった。
検討テーマの一つになっている「薬局・薬剤師のあり方」では、地域包括ケアシステムの構築に資する医療提供を行う一員として、医療機関や他職種と連携してかかりつけ薬剤師・薬局が適切な役割を果たすには「薬局が持つべき様々な機能を整理し、役割分担・連携を進めるべきではないか」と提案。