医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 「問診ナビ」で病歴聴取-薬剤師が研修医修了レベルに

「問診ナビ」で病歴聴取-薬剤師が研修医修了レベルに

読了時間:約 3分5秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年09月12日 AM10:15


■来局者の受診勧奨を判断

筑波大学医学医療系地域医療教育学の前野哲博教授は、患者の主訴から診療に必要な情報を収集できる問診システム「」を開発し、薬剤師が来局者の症状に応じて受診勧奨を行うべきかを判断する症候診断の支援システムとして、調剤薬局やドラッグストアへの導入を提案している。患者自身が簡単な質問に回答するだけで、入力データが問診結果として自動的に文章化される仕組み。問診ナビの主訴リストにある徴候であれば、ほぼ研修医修了レベルの病歴収集を行うことができ、その情報を電子カルテに貼り付けることも可能だ。今後は調剤薬局の薬剤師が患者の病歴を聴取し、地域の多職種連携の中で患者情報の橋渡しに活用したり、ドラッグストアの薬剤師が地域住民の健康相談に役立てる。前野氏は、「かかりつけ薬剤師として地域で必要とされる存在になれるようサポートしたい」と語った。

前野氏

従来行われている問診では、診療に必要な情報を集めるのに多くの時間を要するだけではなく、必要な情報を聞き漏らすリスクもある。さらに、一般的な問診票も患者一人ひとりで問診すべき項目が異なるにもかかわらず、同じフォーマットに記入してもらうために情報量が少なくなり、医師が問診をやり直さないといけないのが現状だった。

全ての写真をご覧になるにはQLMIDにログインする必要があります。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【東海大グループ】日常診療に漢方処方87%‐医師半数「証」考慮せず
  • 【文科省審議会】加計学園は定員割れ改善を-千葉科学大薬の現状指摘
  • 【NPhA調査】「在宅24回以上」が壁に-地域支援加算の施設基準
  • 【厚労省】ドラッグロスの78品目公表-開発困難事情など連絡を
  • 【厚労省】条件付承認「積極検討を」-通知一部改正で活用促す