予防医学センターは全基本検査を1フロア内に集約
東京大学医学部附属病院は9月3日、同院の予防医学センターと、臨床研究支援センターP1(Phase1)ユニットが、それぞれ2018年1月に開院した新しい入院棟Bに移転し、機能を強化して新たにスタートを切ったと発表した。
画像はリリースより
同大学病院の予防医学センターは、疾病管理のあり方が治療主体から予防主体へと移りゆくなか、多くの患者の疾病予防・健康増進に寄与することを目指して、2018年4月に検診部から予防医学センターへ改組。今回、入院棟Bの最上階である15階に移転した。広々としたフロアに移転したことで、受診者枠を大幅に増やすとともに、全基本検査と可能な限りのオプション検査を1フロア内に集約、人間ドックのための時間をスムーズに提供できるようになったという。
P1ユニットは1病室13床から4病室30床に増床
東大病院は、2011年7月に厚生労働省の「早期・探索的臨床試験拠点整備事業(平成23~27年度)」において、日本発の革新的な医薬品・医療機器の創出を目的に、世界に先駆けてヒトに初めて新規薬物の投与または新規医療機器を使用する臨床試験を実施する拠点として、国内5拠点の1つに選定された。この整備事業の支援のもと、同院は開発早期の臨床試験を安全で効率的に実施する部署として、2011年にP1ユニットを設立していた。
今回、P1ユニットはこれまでの臨床試験棟から入院棟Bの12階へ移転。移転と同時に、ベッド数が1病室13床から、4病室30床に増床した。これにより、複数試験の同時期実施や、患者対象試験、少人数から大人数までの多様な試験への柔軟な対応が可能となったという。院内の各部署と深い連携をとることで、開発早期の臨床試験が実施できるアカデミア医療機関における臨床試験専用の部署としての特長を活かし、革新的な医薬品・医療機器の創出のために貢献していくとしている。
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・東京大学医学部附属病院 プレスリリース