熊本地震でビームゲン製造棟が被害
KMバイオロジクス株式会社は8月30日、組換え沈降B型肝炎ワクチン「ビームゲン注 0.25mL/0.5mL」の供給について、新製造棟での製造・供給開始には、現時点から6か月程度を要することが明らかになったと発表した。
同社では、熊本地震によるビームゲン製造棟の被害が大きかったため、今年春頃の新製造棟での製造・供給開始を目指して準備を進めていた。しかし、製造・供給再開には、現時点から6か月程度を要することが明らかになったため、販売元であるアステラス製薬株式会社の在庫消尽をもって、一定期間、供給できない状況となることが見込まれるとしている。
ビームゲン入手困難時にはヘプタバックス-IIの使用を
8月27日時点における各規格の在庫状況は、ビームゲン注 0.25mLが、市場在庫(アステラス在庫+特約店在庫)として現在の使用量の2か月程度、同0.5mLが、市場在庫として現在の使用量の5か月程度を有しているという。今後、同0.25mLが入手困難な場合には、同0.5mLの代替使用を検討するよう呼びかけている。
また、ビームゲン注 0.25mL/0.5mL両規格共に入手困難な場合には、同種同効薬である「ヘプタバックス-II」の使用を検討してほしいとしている。なお、ビームゲン注 0.25mL/0.5mLとヘプタバックス-IIを合わせたB型肝炎ワクチン全体としては、安定供給可能な見通しであるという。
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