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アルツハイマー病治療薬候補aducanumab、第1b相LTE試験データを報告-米バイオジェンとエーザイ

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2018年08月31日 AM11:00

安全性・忍容性・PK・PDおよび臨床的有効性を評価

米バイオジェン社とエーザイ株式会社は8月29日、)に起因する軽度認知障害(MCI)および軽度アルツハイマー病治療薬候補であるaducanumabの第1b相試験の長期継続投与(LTE)試験について、最近実施したデータ解析結果を発表した。

この最新の解析には、漸増投与を最長36か月および固定用量投与を最長48か月受けた患者のプラセボ対照試験期間およびLTEからのデータが含まれる。臨床第1b相試験は、無作為化二重盲検・プラセボ対照・反復投与試験で、前駆状態または軽度AD患者におけるaducanumabの安全性・忍容性・薬物動態(PK)・薬力学(PD)および臨床的有効性を評価する試験。この試験には、各1、3、6、10mg/kgを用いる固定用量群および漸増用量群(最大投与量10mg/kg)が含まれる。漸増用量群の患者は、最大10mg/kgに達するまでaducanumabの用量を漸増させながら投与を受けた。

この臨床第1b相試験では、196名の患者がaducanumabまたはプラセボの投与を受け、うち143名がLTE試験に参加した。LTE試験では、プラセボからの実薬への切り替え群、1mg/kgから3mg/kgへの切り替え投与群、固定用量群(各3、6、10mg/kg)および漸増用量群の6種類の用量群に分けられた。なお、36か月以上の試験では投与中断が見られ、今回の新たな解析では、対象患者数が減少している。

用量依存的・時間依存的に継続的なアミロイドプラークの減少認める

各用量投与群は、全般的に、過去の中間解析と一貫した結果を示した。アミロイドプラークの値は、ポジトロン放出断層撮影法()により測定され、36か月の漸増用量群および48か月の固定用量群の患者において用量依存的ならびに時間依存的に継続的なアミロイドプラークの減少が認められたという。

10mg/kgの固定用量群における48か月時点でのアミロイドプラークの値は、陽性と陰性を区別すると考えられる閾値を下回る値を維持。探索的臨床評価項目である臨床的認知症重症度判定尺度(CDR-SB)およびミニメンタルステートメント検査()の解析では、36か月の漸増用量群および48か月の固定用量群において、臨床症状の進行に対する継続的なベネフィットが示唆されている。aducanumab漸増投与群のLTE試験の2年目における臨床的効果は、全般的に、10mg/kgの固定用量群における知見との一貫性があったとしている。

この第1b相試験においてaducanumabの投与を受けた185名の患者のうち、46名はアミロイド関連画像異常(-E())を発現。8名の患者は2回以上のARIA-Eを発現した。ARIAイベントの過半数は治療の早期段階で発現し、それらはMRIの画像上で確認された軽度なもので臨床的に無症候性であり、4週間から12週間以内に解消または安定し、大半の患者は治療を継続した。この試験において最も多く報告された有害事象は頭痛、転倒、アミロイド関連画像異常()。結果の詳細については、今後の学会で発表される予定。

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