日本私立薬科大学協会がまとめた2018年度の私立薬科大学(薬学部)入学志願者調査の結果、入学志願者数は9万5937人と前年度に比べて4667人少なく、5年ぶりに10万人を割り込んだ。4年連続の減少となる。志願者数が増え続けていた薬学人気がピークを越え、一転して減少する傾向に変化は見られていない。ただ、募集数に対する入試倍率は8.5倍と前年度よりわずかに低下したものの、依然高い水準を維持。入試倍率は1倍以下から30倍以上まで大きな開きが見られ、大学間格差が広がっていることがうかがえた(表参照)
調査は、私立薬大協加盟の57校(徳島文理大香川を含む)を対象に実施されたもの。今年度の定員は1万1351人と、前年度の1万1397人から46人とわずかに減少。6年制学科は1万0651人、4年制学科は700人となった。また、募集数は一般が7295人、推薦が3939人となり、昨年度に比べて一般が若干増加した一方、推薦は若干減少し、合計の募集数は1万1234人と昨年度よりわずかに増加した。
志願者数は、一般8万1716人(前年度8万6247人)、推薦1万4221人(1万4357人)、合計で9万5937人と、昨年度から4667人減少した。志願者数は、15年度から減少に転じて以来、5年ぶりに10万人を割り込んだ。志願者数の減少傾向は続いており、過熱した薬学人気もほぼ落ち着きを見せている。