経口剤としては約20年ぶりの承認
エーザイ株式会社と佐藤製薬株式会社は7月11日、経口抗真菌剤「ネイリン(R)カプセル100mg」について、7月27日より発売を開始すると発表した。
画像はリリースより
ネイリン カプセルは、活性成分であるラブコナゾールの生物学的利用率を向上させたホスラブコナゾールL-リシンエタノール付加物を有効成分としている。エーザイが創製し、佐藤製薬が経口投与爪白癬治療剤として約20年ぶりに製造販売承認を取得した。
国内患者数約1100万人の爪白癬
ネイリン カプセルは、佐藤製薬が実施した爪白癬患者を対象とした国内第3相臨床試験において、1日 1回1カプセルを12週間経口投与することにより、プラセボと比較して有効性が確認されている。今後は佐藤製薬が販売を行い、佐藤製薬とエーザイは同剤に関連する適正使用情報を共同で行う。
爪白癬は、白癬菌が手足の皮膚を介して爪の中に侵入することによって、爪の混濁や肥厚、爪周辺の角質増殖などの症状をきたす真菌感染症。日本人の10人に1人、約1100万人が罹患していると報告されており、スリッパやバスマットなどを共用することで、他人に感染する恐れがある。痛みやかゆみを伴わないため放置されやすい疾患だが、進行すると爪の変形による痛みから靴がはきづらい、歩くと痛いなどの症状を引き起こし、患者の多くはQOLの低下に悩まされている。
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・エーザイ株式会社 ニュースリリース