インターネットやテレビなどの情報通信機器を用いたオンライン服薬指導事業が全国で初めて愛知県の国家戦略特区で始まった。11日には、登録認定を受けた稲沢市のアイン薬局稲沢店とオンライン診療を行う岡崎市の「りゅう市役所北内科・リハビリ科」をつなぐデモンストレーションが公開された。既にアイン薬局稲沢店では、1例目の遠隔服薬指導を5日に実施済み。対応した薬剤師の黒木麗さんは「対面とほとんど同じでやりにくさはなかった。患者さんの顔をしっかり見ることができて安心」と感想を語っている。
オンライン服薬指導は、タブレット等を通じて画面上で医師の診察を受けた患者に対し、「特定処方箋」を郵送で薬局に送付。特定処方箋を受け取った薬局は患者と電子メールや電話で服薬指導の日時を決め、予約日に患者と薬局の薬剤師がログインし、映像や音声を確認してから服薬指導を実施するというもの。調剤した薬は原則、当日中に配送手配を行い、患者が受け取ったかどうか伝票番号等で確認。銀行振込など予め取り決めた方法で会計を終える。