医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ヒトIgG1モノクローナル抗体イラリス、バイアル入り液剤を新発売-ノバルティス

ヒトIgG1モノクローナル抗体イラリス、バイアル入り液剤を新発売-ノバルティス

読了時間:約 57秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年07月11日 PM12:15

IL-1βに結合、活性を中和し炎症を抑制

ノバルティス ファーマ株式会社は7月5日、バイアル入り液剤「(R)皮下注射液150mg」(一般名:(遺伝子組換え))を発売した。


画像はリリースより

イラリスは、炎症性サイトカインのひとつであるヒトインターロイキン(IL)-1βに対する遺伝子組換えヒト免疫グロブリンG1モノクローナル抗体。IL-1βに結合し、その活性を中和することで炎症を抑える。

現在、世界約70か国で承認されており、日本では、2011年9月にCAPS()治療薬として承認を取得。また、2016年12月に既存治療で効果不十分な家族性地中海熱(FMF)、(TRAPS)、(メバロン酸キナーゼ欠損症)(HIDS[MKD])について、2018年7月2日に全身型若年性特発性関節炎(SJIA)について効能追加承認を取得している。

溶解不要な注射用液剤で医療関係者の負担を軽減

現行品のイラリス皮下注用150mgは凍結乾燥製剤で、投与に際して注射用水で20分以上かけて溶解する必要がある。一方、新剤形の「イラリス皮下注射液150mg」は溶解の不要な注射用液剤であることから、医療関係者の負担を軽減し、利便性をより高めることが期待されるという。

同社は、イラリス皮下注射液150mgの発売により、今後も医療現場のニーズにこたえ、治療環境の向上に貢献していきたいとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬
  • チルゼパチド、肥満症の日本人対象P3試験で有意な体重減少効果-リリー
  • エブリスディ2年データ、SMA小児の多くが独立歩行可能となったことを示す-ロシュ
  • 点滴ライン整理用の「カラフルホルダー」開発、ワンタッチで長さ調節可-東北大ほか