■全国初、解禁の試金石に
国家戦略特区で薬局薬剤師がパソコンやスマートフォン、タブレット等のテレビ電話で処方薬のオンライン服薬指導を行う事業が全国3区域でスタートした。政府は14日に開いた国家戦略特別区域諮問会議で、兵庫県養父市、福岡県福岡市、愛知県が提案した遠隔服薬指導の事業計画を承認。これを受け、3区域で薬局登録申請の受付が始まった。既に調剤薬局チェーンのアインホールディングスが18日、愛知県への事業登録の事前相談を開始したと発表。福岡市でも2薬局からの申請を受け付けており、全国初の取り組みとなる遠隔での服薬指導がいよいよスタートする。
国家戦略特区を活用したオンライン服薬指導事業は、薬局薬剤師が特区内の一定地域に居住する人に限定し、オンライン診療が行われた場合に、対面ではなくテレビ電話を使って服薬指導を行えるようにするもの。諮問会議での承認を受け、愛知県、福岡県福岡市、兵庫県養父市の3自治体は、15日からオンライン服薬指導に関する薬局登録申請の受付を開始した。