日本病院薬剤師会は16日、都内で第57回通常総会を開き、2月の臨時総会で会長候補に選出されていた木平健治氏の2期目の再任を決めた。副会長には、臨時総会で次期副会長候補に選出されていた松原和夫(京都大学病院)、賀勢泰子(鳴門山上病院)、川上純一(浜松医科大学病院)、林昌洋(虎の門病院)、武田泰生(鹿児島大学病院・新任)の5氏が就任した。
専務理事には新たに{卉(上)+木(下)}原健氏(前国立国際医療研究センター病院)が就任し、常務理事は再任となった眞野成康(東北大学病院)、但馬重俊(NTT西日本大阪病院)の2氏に加え、新たに、外山聡(新潟大学医歯学総合病院)、奥田真弘(三重大学病院)の2氏が就任した。
新体制の始動に当たり、木平会長は、医療制度や医療提供体制などを念頭に、「いま、いろいろな意味で大改革が起こっている」と指摘。そうした中で、「新たな執行部がどういう舵取りをするか」が、「今後の日病薬のみならず、病院薬剤師、ひいては薬局薬剤師との連携も含めた“オール薬剤師”の方向性を決めていく時代になっている」と強調した。
その上で、「日病薬として、力を合わせてわれわれの方向性をしっかり見つめながら、会務運営を進めていきたい」との意気込みを語った。
この日の総会では、地域医療における諸課題の調査研究などを進める「地域医療委員会」を新設することが了承されたほか、日病薬の事業内容を周知することなどを目的に、第1回日本病院薬剤師会Future Pharmacist Forum(大会長:木平氏)を10月27、28の両日、東京・平河町の砂防会館別館で開催することが報告された。
総会後には、今年度の日病薬賞(1人)、病院薬学賞(2人)、功労賞(6人)、学術奨励賞(5人)を表彰した。このうち日病薬賞は明石貴雄氏(前東京都病薬会長)、病院薬学賞は井関健(北海道大学病院薬剤部長)、宮本篤(札幌医科大学病院薬剤部長)の2氏がそれぞれ受賞した。