乾癬治療薬トレムフィア「乾癬領域のベンチマークに」
ヤンセンファーマ株式会社は5月28日、都内で事業戦略発表会を開催。クリス・フウリガン代表取締役社長、野中健史研究開発本部長、鈴木蘭美事業開発本部長兼メディカルアフェアーズ本部長が会見した。
クリス・フウリガン代表取締役社長
2018年4月1日に日本法人創立40周年を迎えた同社は、今年度は、既に上市済である、乾癬治療薬「トレムフィア(一般名:グセルクマブ(遺伝子組み換え))」、多剤耐性結核治療薬「サチュロ(一般名:ベダキリンフマル酸塩)」の2剤のほか、去勢抵抗性前立腺がん治療薬「アパルタミド」、HIV治療薬の「リルピビリン塩酸塩/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩配合錠」を合わせた4製品の上市、5製品での適応追加を予定している。これら2018年のラインアップについてフウリガン社長は「トレムフィアは有効性も安全性も乾癬領域のベンチマークになるでしょう」と意気込んだ。
続いて登壇した野中氏は研究開発体制についてスピーチを行った。2014~2018年の5年以内に19製品が承認された同社。2018年5月時点で、抗がん剤、自己免疫疾患を中心に50以上のプロジェクトが進行中のほか、30以上のプロジェクトが計画中だ。野中氏は今後の注力領域として、「がん、免疫疾患、精神・神経疾患、感染症・ワクチン、循環器疾患・代謝、肺高血圧症」の6領域を挙げた。
最後に登壇した鈴木氏は、日本炎症性腸疾患学会との日本初となるクローン病大規模疾患レジストリ研究や、認知症対策検討を目的に日本医療研究開発機構・IMIと共催したワークショップなど、同社のコラボレーションについてプレゼンを行った。
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