医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > バイスペシフィック抗体に関するZymeworks社との共同研究を拡大-第一三共

バイスペシフィック抗体に関するZymeworks社との共同研究を拡大-第一三共

読了時間:約 1分2秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年05月17日 PM02:30

がん免疫治療薬の研究開発促進を目的にクロスライセンス契約締結

第一三共株式会社は5月15日、(二重特異性抗体)に関するカナダ・Zymeworks社との現在の共同研究を拡大する契約を新たに締結したと発表した。

第一三共は2016年9月、がん免疫治療薬の研究開発促進を目的として、Zymeworks社とバイスペシフィック抗体に関する共同研究とクロスライセンス契約を締結。同契約の下、第一三共は1つのバイスペシフィック抗体の作製においてZymeworks社が独自に保有する技術基盤を使用する権利を取得し、一方、Zymeworks社は第一三共が保有するがん免疫関連の抗体を活用したバイスペシフィック抗体の研究開発および商業化の権利を取得した。

新たに2つのバイスペシフィック抗体作製で技術基盤使用権利を取得

今回の拡大契約において、第一三共は、新たに2つのバイスペシフィック抗体の作製でZymeworks社の技術基盤を使用する権利を取得。同契約の下、第一三共は、契約一時金(18百万米ドル)および開発・販売マイルストン(最大で合計466.7百万米ドル)、また販売ロイヤリティーをZymeworks社に支払う。

Zymeworks社は2003年に設立。がん、自己免疫、炎症等の疾患領域において、独自の抗体及びタンパク質改変技術基盤を活用し、バイスペシフィック抗体等の次世代バイオ医薬の開発に取り組むバイオベンチャー企業だ。第一三共は、Zymeworks社が独自に保有するバイスペシフィック抗体の作製技術基盤を有効活用し、がん患者に新たな治療の選択肢を提供することを目指していくとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待