テルフュージョンTCIポンプTE-37のリニューアル製品
テルモ株式会社は5月14日、「テルフュージョンシリンジポンプSS型3TCI」を、5月16日付けで全国の医療機関に向け販売開始することを発表した。
TCI(Target Controlled Infusion)とは、シリンジポンプなどを用いて薬剤の投与速度をリアルタイムに調節することで、目標とする血中の薬物濃度を調節する方法。同製品は、テルモが2001年に発売した「テルフュージョンTCIポンプTE-371」のリニューアル製品にあたり、新しい国際規格に対応すると同時に、使いやすさと安全性に寄与する機能の充実を図った新製品である。
画像はリリースより
連続使用時間は約8時間と従来比4倍に
今回発売されるシリンジポンプSS型3TCIは、液晶画面が大型でカラー化され、内蔵バッテリーの連続使用時間は約8時間と従来比4倍となった。また、2012年からテルモが販売している輸液システム「スマートインフュージョンシステム」(スマートポンプ)を搭載している。
スマートインフュージョンシステムは、全機種共通のデザインと操作環境が特徴。多連ラックによる省スペース化と移動性の向上、AC電源と通信の一本化を実現している。同システムにより、薬剤量の設定間違い防止に役立つ薬剤ライブラリ機能や、無線LANにより自動麻酔記録システムや電子カルテなど、院内ITシステムと連携可能になる。なお、同製品の希望小売価格は52万円。同社は、2018年度にスマートポンプシリーズ全体で8億円の売上を目標としている。
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・テルモ株式会社 プレスリリース