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十二指腸用処置スコープ「ED-580T」を6月に新発売-富士フイルム

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2018年05月14日 PM12:45

胆膵疾患での効率的な内視鏡治療を実現

富士フイルム株式会社は5月10日、キセノン光源搭載の内視鏡システム「(アドバンシア)」用スコープのラインアップとして、高い挿入性と処置性能の向上により、胆膵疾患において効率的な内視鏡治療を実現する十二指腸用処置スコープ「」を、6月26日より富士フイルムメディカル株式会社を通じて発売すると発表した。


画像はリリースより

近年、胆管、胆のうや膵管などに発生する胆膵疾患の治療において、患者の身体的負担が少ない低侵襲な内視鏡の使用が増えている。胆膵疾患の内視鏡診断・治療は、消化管の中でもスコープを到達させることが難しい部位のひとつである十二指腸を経由して行われる。口から入れたスコープが十二指腸まで到達したら、胆管・膵管の入口である乳頭部に、処置具の挿入を補助する「ガイドワイヤー」が中に入った管(カニューラ)を挿入。乳頭部は非常に小さく、個体差があるため、カニューラを挿入するには、医師の繊細な手技が求められる。

スコープ先端に着脱式のキャップを採用、洗浄性向上

今回発売する十二指腸用処置スコープ「ED-580T」は、スコープ先端の軟性部に弾発性が高い素材を採用した「高追従挿入部」を搭載することで、医師がスコープの向きを変えるために操作部をねじる際、手元の力を先端まで効率良く伝えるという。

内視鏡を用いた処置は、複数種の処置具を使い分けて行われ、とくに、胆膵疾患の処置では、ガイドワイヤーを起立台で押さえて、それに沿わせて処置具の交換を繰り返し行う。同製品は、処置具の角度を調整する起立台の形状・長さ・可動範囲と、スコープ内で処置具などが通る「鉗子チューブ」の素材を見直すことで、処置具のスムーズな出し入れや交換を実現。また、起立台を最大起立位置にすると、ガイドワイヤーが押さえられ、簡単に処置具を交換することができるため、治療時間の短縮が期待できるという。

なお、同製品の先端には起立台があり、複雑な構造をしているが、スコープ先端に着脱式のキャップを採用し、ブラッシングしやすい仕様にすることで、洗浄性も向上させたとしている。

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