先端巨大症やGH分泌不全性低身長症などの迅速診断に
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は5月1日、成長ホルモンの分泌異常を反映するインスリン様成長因子I(IGF-1)の血中濃度測定用キット「エクルーシス試薬 IGF-1」を5月8日に発売すると発表した。
画像はリリースより
IGF-1は、成長ホルモン(GH)の成長促進作用を仲介する物質で、主に肝臓で産生され、その血中濃度はGHの分泌異常を反映する。先端巨大症(末端肥大症)やGH分泌不全性低身長症などのGH分泌異常による疾患の診断やモニタリングには、GHとIGF-1の血中濃度が用いられる。
10μLの微量検体で18分の迅速測定、GHとの同時測定も可能
エクルーシス試薬IGF-1は、電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)を測定原理とし、同社の自動分析装置を用いて、10μLという微量の検体量で、IGF-1を18分で迅速測定する。また、同社で既に発売している「エクルーシス試薬 hGH」を使用することで、GHも同時に測定することが可能だ。
対応機種は、既に発売済みの同社検査機器「cobas e411」、「cobas 6000(e601)」、「cobas 8000(e602)」、「MODULAR ANALYTICS(E170)」。これらを用いて自動測定することが可能。また、「cobas8000(e801)」用の専用試薬を夏までに発売予定としている。
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・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース