ペメトレキセドおよびプラチナ製剤との併用療法
MSD株式会社は4月27日、抗PD-1抗体「キイトルーダ(R)」(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))について、ペメトレキセドおよびプラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)との併用療法において、PD-L1発現にかかわらず進行・再発の非小細胞肺がん(非扁平上皮がん)に対する初回治療としての製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。
キイトルーダは、主にT細胞に発現する受容体PD-1と、腫瘍細胞に発現するそのリガンドPD-L1およびPD-L2の相互作用を阻害する抗体。同剤は、PD-1に結合し、この受容体とリガンドとの結合を阻害することで、T細胞に生じたPD-1経路を介する抗腫瘍活性の抑制を解除する。
全生存期間および無増悪生存期間を有意に延長
国際共同第3相試験であるKEYNOTE-189試験では、未治療の転移性非小細胞肺がん(非扁平上皮がん)患者において、キイトルーダ、ペメトレキセドおよびプラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)の併用療法が、標準化学療法であるペメトレキセドおよびプラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)の併用療法と比較して、全生存期間および無増悪生存期間を有意に延長したことが示されたという。
キイトルーダは、2017年2月15日に国内での販売を開始。これまでに「根治切除不能な悪性黒色腫」「PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」「再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫」「がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮がん」の効能・効果について承認を取得している。また、2018年3月30日には、「局所進行性または転移性の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)がん」に対する効能・効果について、製造販売承認事項一部変更承認申請を行っている。
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