医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【医療保険部会】高額薬の保険外扱いに慎重-医療保険部会で論点

【医療保険部会】高額薬の保険外扱いに慎重-医療保険部会で論点

読了時間:約 1分10秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年04月25日 AM10:30

厚生労働省は19日、医療保険制度に関する論点を社会保障審議会医療保険部会に示した。高額薬剤への対応では、予算の制約や経済性により保険適用外とする取り扱いについて、国民皆保険の基本原則を変えることになるとし、皆保険の原則を堅持しながら費用対効果評価の本格実施などによって適切な価格設定を行う努力をしていくことが適当との見解を提示。委員からも保険適用外とする取り扱いに反対意見が出た。

高額薬剤の保険適用をめぐっては、」の効能追加による保険財政への影響が懸念され、2018年度の薬価制度改革では効能追加に伴う市場拡大に対し、薬価を引き下げるルールが導入されたほか、費用対効果評価を加味した価格調整が実施された。

この日の部会では、有効性と安全性が確認された医薬品で必要、適切なものは保険適用することを基本に対応してきた国民皆保険制度について、予算の制約や経済性によって保険適用外とするような取り扱いが一つの焦点になった。

ただ、こうした対応は国民皆保険の基本原則を変えることにつながるため、高額薬剤への対応は国民皆保険の基本原則を堅持しながら効能追加などの状況変化に対応すると共に、今年度中に結論を得ることとされている費用対効果評価の本格実施などにより、適切な価格設定を行う努力をしていくことが適当との論点が提示された。

委員からも「予算や経済性で保険適用外にするのはいかがなものか。薬価制度改革の成果を見ながら考えるべき」など慎重な意見が多かった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省】電子処方箋、発行再開を延期-医療機関の点検完了せず
  • 【中医協総会】「特管3ロ」を5点引き上げ-選定療養の説明負担考慮
  • 【政府答弁書】4年制回帰「考えてない」-薬学6年制への疑義に回答
  • 【立憲、国民両党】中間年改定廃止法案提出-診療報酬改定を法で規定
  • 【厚労省】電子処方箋設定を一斉点検-紐付けの誤り7件報告で