理化学研究所バイオリソース研究センター(BRC)のサテライトとして「iPS細胞創薬基盤開発連携拠点」が、京都府の関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)内に完成した。約1年前に担当チームが発足し、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)内で準備を開始。今年4月から同拠点に移り、本格的な研究を開始した。BRCが保存する疾患特異的iPS細胞を創薬に活用するための基盤研究を推進すると共にリソースを提供し、大学や製薬会社の創薬を支援する計画だ。
同拠点に設置されるiPS創薬基盤開発チームは、患者由来の疾患特異的iPS細胞から様々な疾患を再現した細胞を分化誘導する研究に取り組む。それを使った病態メカニズムの解析や薬のスクリーニング、薬効評価なども実施する。その過程を通じて、iPS細胞を活用した創薬や病態解析に必要な一連の基盤技術を開発する。