ジャヌビアとスーグラの配合剤
MSD株式会社とアステラス製薬株式会社は3月23日、両社で共同開発を行った、DPP-4阻害剤シタグリプチンリン酸塩水和物(製品名:ジャヌビア(R)錠)とSGLT2阻害剤イプラグリフロジン L-プロリン(製品名:スーグラ(R)錠)の配合剤である2型糖尿病治療薬「スージャヌ(R)配合錠」について、MSDが2型糖尿病を効能・効果として厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。
スージャヌは、MSDが製造販売する選択的DPP-4阻害剤ジャヌビアと、アステラス製薬が製造販売する選択的SGLT2阻害剤スーグラの有効成分を配合した1日1回1錠の経口剤。選択的にDPP-4を阻害し、活性型インクレチンを増加させることによる血糖依存的な血糖低下作用と、選択的にSGLT2を阻害し、腎臓でのブドウ糖再取り込みを抑制することによるインスリン非依存的な血糖低下作用を示すという、異なる2つの作用機序を有し、服薬アドヒアランスの向上と長期にわたる安定した血糖コントロールの維持・改善への寄与が期待されている。
情報提供活動はMSD、アステラス製薬、寿製薬が共同で
スージャヌは、シタグリプチンとイプラグリフロジンを併用した場合と、生物学的に同等であることが示されている。第3相試験として、イプラグリフロジン使用中の患者へのシタグリプチン追加投与試験、シタグリプチン使用中の患者へのイプラグリフロジン追加投与試験およびシタグリプチン使用中の患者へイプラグリフロジンを追加投与する長期併用試験を国内で実施しており、これらの試験によって同剤の有効性と安全性は確認されている。
なお、スージャヌ配合錠の製造販売元はMSD、発売元はアステラス製薬となり、医療機関への情報提供活動については、MSD、アステラス製薬、アステラス製薬との販売提携を行っている寿製薬株式会社が共同で行う。
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・MSD株式会社 ニュースリリース