医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ギルテリチニブ、FLT3遺伝子変異陽性AMLで希少疾病用医薬品指定-アステラス

ギルテリチニブ、FLT3遺伝子変異陽性AMLで希少疾病用医薬品指定-アステラス

読了時間:約 52秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年03月26日 AM11:10

毎年約5,500人が新たに診断されるAML

アステラス製薬株式会社は3月22日、/AXL阻害剤「」(開発コード:ASP2215)が、FLT3遺伝子変異陽性急性骨髄性白血病を予定される効能・効果として、厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けたことを発表した。

)は血液と骨髄に影響を及ぼし、高齢者が多く罹患するがんで、加齢とともに患者数が増加する。日本では毎年約5,500人が新たにAMLと診断されている。

FLT3とAXLを阻害する現在治験中の化合物

ギルテリチニブは、がん細胞の増殖に関与する受容体型チロシンキナーゼ「FLT3」および「」を阻害する現在治験中の化合物。同剤は、AML患者の約1/3で認められるFLT3の2つの遺伝子変異である遺伝子内縦列重複変異(ITD)とチロシンキナーゼドメイン変異()の両方を阻害し、AML細胞株のAXL受容体に対する阻害効果も示すという。

日本の希少疾病用医薬品指定制度は、医療上の必要性が高いにもかかわらず、患者数が少なく、研究開発が十分に進んでいない医薬品などの開発を支援することを目的としている。具体的な支援内容は、試験研究費への助成金交付、優先的な治験相談、治験相談手数料の減額、税制措置上の優遇、優先審査の実施、審査手数料の減額、および再審査期間の延長など。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待