Methylene Blue MMXとEleviewについて
EAファーマ株式会社は3月22日、アイルランドのCosmo Technologies Ltd.と、大腸内視鏡検査時の病変部位染色剤「Methylene Blue MMX」および、内視鏡的粘膜切除術・内視鏡的粘膜下層剥離術時の病変粘膜隆起形成材「Eleview」について、日本と韓国における独占的な研究・開発・販売等に関するライセンス契約を締結したと発表した。
Cosmo社は、CosmoPharmaceuticalsN.Vの子会社。Cosmo Pharmaceuticals 社は、特定の消化器疾患・大腸内視鏡検査領域において世界をリードすることを目指しているスペシャリティ・ファーマ。とくに潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患や大腸感染症などの治療薬、大腸内視鏡検査関連の医療機器などを取り扱っている。
大腸内視鏡検査領域ラインアップの拡充へ
Methylene Blue MMXは、Cosmo社独自の大腸デリバリー技術「Multi-Matrix System(R)(MMX)」により、メチレンブルーを大腸まで到達させて染色することが特徴。大腸内視鏡検査前に服用することで、メチレンブルーによって大腸全体の腫瘍やポリープなどの病変部位が染色され、病変部位の発見率を向上させることが期待できるという。現在、米国で承認申請中。
一方、Eleviewは、Cosmo社が開発した内視鏡的粘膜切除術および内視鏡的粘膜下層剥離術における腫瘍部位の粘膜隆起形成と維持を行うための医療機器で、液状の製品。同剤を十分な隆起が得られるまで病変部位の粘膜下層に注入することで、病変部位の視覚化を高め、腸管穿孔の原因となる外側筋層へのダメージを防ぐ。また、生理食塩水と比較して再注入の必要が少ないこと、切除を少しずつ段階的に行う必要がなくなることにより、病変部位の切除に要する時間を短縮することができるという。 現在、米国で販売中、欧州でも承認を取得している。
今回の契約に基づき、この2製品を商業化することで、大腸がんの早期発見・早期治療といった患者のアンメット・メディカル・ニーズの充足、患者負担の少ない内視鏡的粘膜切除術・内視鏡的粘膜下層剥離術の普及への貢献が期待できるという。今回のライセンス契約は、EAファーマが販売中の経口腸管洗浄剤「モビプレップ(R)配合内用剤」および「ニフレック(R)配合内用剤」と併せて、同社の大腸内視鏡検査領域におけるラインアップの充実に繋がるとしている。
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・EAファーマ株式会社 ニュースリリース