経済産業省は、大学発ベンチャーの設立に関する調査結果をまとめた。2017年度に確認された大学発ベンチャーは2093社と昨年度調査時から247社増加していることが分かった。業種別では、バイオ・ヘルスケア・医療機器分野の割合が約3割と最も大きい傾向は変わらず、大学別の創出数では東京大学がトップを維持したが、名古屋大学が昨年から大幅増で上位に浮上した。営業利益は、約6割の企業が黒字転換しているものの利益額は少なく、平均では1060万円の赤字と厳しい経営環境がうかがえた。
17年度調査で大学発ベンチャーの設立状況を見ると、大学発ベンチャーは2093社となり、16年度の1846社から大きく増加した。昨年に新設された大学発ベンチャーは103社と大幅に増加。17年以前に設立されていたが、前回16年度調査で把握できなかった大学発ベンチャーが251社となり、16年度調査後に閉鎖したのは73社と減少、大学発ベンチャーでなくなった企業も34社あった。