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次世代型補助人工心臓を開発中の国内ベンチャーを買収-帝人

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2018年03月02日 PM12:30

補助人工心臓の開発を進めるメドテックハート株式会社

帝人株式会社は2月28日、エムスリーアイ株式会社と株式譲渡契約を締結し、エムスリーグループのベンチャーキャピタルであるシーズロケット有限責任事業組合が保有するメドテックハート株式会社の株式を全て取得することで合意したと発表した。


画像はリリースより

現在、日本で承認されている補助人工心臓は、半日程度使用するタイプや1年以上使用するタイプに比べて、1週間から1か月程度使用するタイプが少なく、心不全患者における中期間向け製品の利用ニーズが高まっている。メドテックハートは2011年より、30日間使用可能で血栓が発生しにくい「」である「」の開発を進めている。

欧州で2021年以降、日本では2024年以降の承認取得目指す

帝人は人工関節などの医療機器事業を展開する「帝人ナカシマメディカル株式会社」への出資や骨接合材料の製造・販売を展開する「帝人メディカルテクノロジー株式会社」の設立など、医療機器事業の拡大に積極的に取り組んでいる。こうした中、帝人はメドテックハートが開発を進めている補助人工心臓の製品優位性を高く評価し、また、同社が保有する技術の活用がより質の高い医療機器の提供につながると判断したことから、今回の株式譲渡契約の締結にいたったという。

今回の株式譲渡契約により、帝人は、シーズロケット有限責任事業組合が保有するメドテックハートの発行済株式の93.8%を全て取得。買収対象には、ドイツの子会社である「MedTecHeart GmbH」を含む。株式譲渡は2018年3月末を予定しており、正式な手続き完了後に「帝人メドテックハート株式会社」に社名変更する。帝人グループは、欧州で2021年以降、日本で2024年以降の承認取得・販売開始を目指し、「MT-Mag」の研究開発を進める方針。

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