久光製薬の経皮薬物送達システム技術を用いて開発
久光製薬株式会社は2月27日、経皮吸収型パーキンソン病治療剤(開発コード:HP-3000、一般名:ロピニロール塩酸塩)の国内第3相臨床試験において、主要評価項目を達成したと発表した。
同剤は、同社の経皮薬物送達システム(TDDS)技術を用いて開発した全身性の経皮吸収型製剤。安定した血中薬物濃度を維持し、効果を持続させることが期待されている。
平成30年度中の製造販売承認申請目指す
今回行われた試験は、L-dopa(レボドパ)を併用するパーキンソン病患者を対象に、同剤を1日1回投与した際の有効性、安全性について、同剤のプラセボ投与群および既承認の実薬(経口剤)対照群と比較したもの。
試験の結果、有効性に関して主要評価項目でプラセボ投与群との間に統計学的に有意な改善を認め、実薬対照群との間においても非劣性が認められたという。なお、安全性に関して開発上の問題となる副作用は認められなかった。
同社はこの結果を受け、今後、平成30年度中の製造販売承認申請を目指すとしている。
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・久光製薬株式会社 ニュースリリース