NCNP、富山大学ら6つの研究機関と共同研究
ヤンセンファーマ株式会社は1月15日、統合失調症前駆期の正確な診断、精神病発症予測をサポートするバイオマーカーを開発するため、国立精神・神経医療研究センター、富山大学、東邦大学、奈良県立医科大学、久留米大学、千葉大学らと共同研究を行うことを発表した。
これまでの研究から、統合失調症の患者では発症前に前駆期を示すことが明らかになっており、そのような状態の患者は超ハイリスク群(UHR)とされている。UHRへの早期介入については、どの人にどのような介入を行うべきかの判断は難しい。
UHR群対象の前向き研究では、1~2.5年の間の精神病の発症率は8~54%とばらつきがあり、正確な発症予測をサポートするバイオマーカー開発は、UHRへの早期介入を行う上で重要だ。
UHR群の睡眠の異常・サイトカインを測定
今回の共同研究では、バイオマーカー候補として、UHR群で異常が報告されている睡眠の異常、サイトカインの測定を行い、健常者との違いを検討する。
また、UHR群では1年間の縦断的な測定を行い、精神症状の変動とバイオマーカーの変化の関連を検討することにより、UHR群における精神病発症予測に役立つバイオマーカーを確立することを目指すという。研究期間は、2020年12月までの3年間を予定している。
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・ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース