新薬創製の効率化を加速・最大化するためのサービス提供
小野薬品工業株式会社は12月19日、米Schrödinger, Inc(シュレーディンガー社)と、複数の創薬標的に関する創薬提携契約を締結したと発表した。
シュレーディンガー社は、世界中の主要な製薬企業やバイオテクノロジー企業の研究者に対して、新薬創製の効率化を加速・最大化するための分子シミュレーションやソフトウェアの開発事業、それらの周辺サービスを提供している。1990年に設立された非上場企業であり、米国、ヨーロッパ、日本、インドに300人以上の従業員を持ち、中国や韓国のビジネスパートナーを擁する。
また、シュレーディンガー社は、バイオテクノロジーや医薬品、化学、エレクトロニクスなど幅広い分野の企業との提携を実施するだけでなく、Nimbus Therapeutics、Morphic Therapeuticなどのバイオテクノロジー企業の設立にも参加。David E. Shaw氏とBill Gates氏から出資を受け、基礎研究に対して長期にわたる投資を行い、創薬と材料科学の多くの分野で科学的なブレークスルーを起こしている。
小野薬品が提示する創薬標的に対する新規低分子化合物を創製
今回の契約締結に伴い、シュレーディンガー社は、同社独自のコンピューター創薬技術を活用し、小野薬品が提示する創薬標的に対する新規低分子化合物を創製。小野薬品はシュレーディンガー社に対して、提携期間中の研究資金および研究の進捗に応じたマイルストンを支払うという。
小野薬品の執行役員研究本部の巾下広部長は、「当社は、シュレーディンガー社のコンピューター創薬技術を高く評価しています。今回の提携を通じて、当社の革新的医薬品のラインナップが一層拡充されることを期待しています」と述べてる。
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・小野薬品工業株式会社 ニュースリリース