医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ALSを含む神経変性疾患での抗体医薬の共同研究契約を締結-田辺三菱/OMR社/TC社

ALSを含む神経変性疾患での抗体医薬の共同研究契約を締結-田辺三菱/OMR社/TC社

読了時間:約 56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年12月15日 PM12:00

OMR社・TC社が完全ヒト抗体を作製

田辺三菱製薬株式会社、株式会社オーダーメードメディカルリサーチ(OMR社)、株式会社Trans Chromosomics(TC社)は12月13日、)を含む神経変性疾患での抗体医薬研究に関する共同研究契約を2017年11月に締結したと発表した。

今回の共同研究では、OMR社とTC社の研究によって見出されたALSの病態進行に関与するターゲット分子に対し、OMR社およびTC社の技術を応用して完全ヒト抗体を作製。田辺三菱製薬が非臨床薬理試験を担当して研究を進めていく予定だ。

OMR社は、独自の免疫法「LIMAXYS(リマキシス)法」を用いて、従来技術では抗体作製が困難だった標的分子に対する抗体医薬の研究開発に取り組んでいる。LIMAXYS法は、標的遺伝子を導入した高転移性のがん細胞をマウスに移植し、がん細胞が転移して広がっていく過程で免疫する方法だという。

TC社は、鳥取大学の世界最先端の染色体工学技術を活用した大学発ベンチャー。独自の人工染色体技術を用いた完全ヒト抗体産生動物と神経変性疾患に関する細胞評価方法を保有している。

田辺三菱製薬は、脳梗塞急性期の治療薬として使われてきたエダラボンについて、日本では2015年6月に「筋萎縮性側索硬化症における機能障害の進行抑制」として効能・効果の承認を、米国では2017年5月に米国食品医薬品局()よりALSを適応症とする承認を取得している。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待