今回、薬価収載の希望品目は341品目だったが、安定供給上の不安や製造準備が整わなかったことにより22品目が取り下げられたことから、最終的に50社の67成分111規格319品目が収載された。
収載状況の内訳を見ると、内用薬が52成分82規格279品目、注射薬が9成分18規格22品目、外用薬が7成分11規格18品目となった。
初めて収載された後発品は、抗ウイルス薬のファムシクロビル、パーキンソン病治療薬のロピニロール塩酸塩、利尿薬のトラセミドなど8成分21規格66品目。内用薬が7成分19規格58品目、外用薬が1成分2規格8品目、注射薬はなかった。
そのうち先発品メーカーから特許使用の許可を得て後発品として先行発売するオーソライズドジェネリック(AG)は、イルベサルタンとベポタスチンベシル酸塩の2成分が収載される。DSファーマバイオメディカルがイルベサルタン、ニプロESファーマがベポタスチンベシル酸塩を発売する。
医療安全の観点から一般名に名称変更したなどの代替新規を含め、収載品目数が最も多かった企業は、東和薬品の45品目、次いで小林化工の17品目、沢井製薬・日医工・ニプロの16品目となった。
代替新規を除いた収載品目数の上位5社は、東和薬品の22品目、次いで小林化工の17品目、沢井製薬・日医工・ニプロの16品目となった。
後発品の収載品目数が最も多かったのは、ロスバスタチンカルシウムの23社79品目、次いでオルメサルタンメドキソミルの17社79品目、イルベサルタンの10社33品目、ファムシクロビルの10社12品目となった。
新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品の「0.4がけ」とするルールの適用はなかったが、既収載品と剤形などが同じで合計銘柄数が10を超えた品目を先発品の「0.4がけ」とするルールは2成分158品目に適用された。