受託検査や検査キットの開発、国内外の医療施設へ検査技術を提供
国立成育医療研究センターと積水メディカル株式会社は12月4日、成育医療に関する検査技術の開発普及を目指した包括提携契約の締結式を行ったと発表した。
国立成育医療研究センターは、受精・妊娠に始まり、胎児期、新生児期、乳児期、学童期、思春期を経て次世代を育成する医療(成育医療)と研究を進めるために、2002年に設立された国立高度専門医療センター。
積水メディカルは、1947年の創業以来、「人々の健康と豊かな生活の実現に貢献する」ことを社是として、医療に関わる人々にさまざまな製品やサービスを提供。検査・医薬・創薬支援の3つのメディカル領域を柱として国内外で事業展開しており、中期経営戦略「飛躍HIYAKU 2020」では、臨床検査を通じて妊娠期から次世代の健全な成長をサポートすることを目的とした「Child Health Careプロジェクト」を立ち上げている。
今回の包括提携契約締結により、成育医療に関する検査技術を広く普及することを目指すという。今後の活動としては、成育医療の分野で世の中に認知されていない疾患の検査に対し、国立成育医療研究センターで培われた臨床検査技術や研究成果を「受託検査」、「検査キット」という形で提供する。さらに、国立成育医療研究センター、積水メディカルで作り上げた検査技術については、少しでも多くの人たちに必要な検査を受けてもらえるよう、国内外の医療施設へ積極的に展開していくとしている。
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・国立成育医療研究センター プレスリリース