在宅酸素療法の患者の酸素吸入状況を高精度で検知
帝人ファーマ株式会社と仏SRETT(スレット社)は11月16日、スレット社が開発した呼吸検知センサー「TeleOx(R)」(テレオックス)について、日本での酸素療法用途での独占販売契約を締結したと発表した。
画像はリリースより
帝人ファーマは在宅酸素療法において1991年より、電話網を活用して酸素濃縮装置の運転状況をモニタリングする「HOT見守り番(R)」を運用している。現行システムは機器の運転状況や設定流量を把握できる一方、患者の酸素吸入状況まで検知することができず、課題となっていた。こうした中、在宅酸素療法の患者の酸素吸入状況を高精度で検知できるTeleOxの導入により、酸素濃縮装置のさらなる適正使用を推進することを目的として、スレット社から国内における独占販売権を取得することにしたという。
2018年4月より医療機関へ提供できるよう準備中
TeleOxは、直径46mm、重量34gの小型かつ軽量なデバイスで、既存の酸素供給装置とともに使用可能。対応機種は、帝人ファーマ製の「ハイサンソ(R)3S」および「ハイサンソ5S」で、2018年4月より対応開始予定だという。酸素カニューラに接続することで、酸素吸入中でも呼吸数や酸素流量を測定することができる。また、Bluetoothに対応しており、他のシステムとスムーズに連携させることが可能。さらに、内蔵メモリは約2年分のデータを蓄積することができるという。
帝人ファーマは、このTeleOxを患者管理や患者指導に活用することを想定し、医療機関にレンタルで提供することを検討中。また、TeleOxを用いて自宅での患者の酸素吸入状況を確認・閲覧できるサービスを、2018年4月頃より医療機関に向けて提供開始できるよう準備を進めていくとしている。
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