■薬学教育協議会調査
薬学教育協議会がまとめた「2017年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査」によると、6年制学科卒業生で最も就職者が多かった「薬局」の初任給の分布は、男性が「30万円以上」、女性が「24万~26万円」が最多で、男性は「24万~26万円」にもピークがあったものの、依然として売り手市場を反映した2016年同様の傾向が明らかになった。病院・診療所薬局の初任給は「20万~22万円」「22万~24万円」が最も多い傾向は変わらなかったが、公立大学病院・自治体病院と私立大学病院・一般病院で、より高い給与の「22万~24万円」の分布がやや増加傾向にあり、病院薬剤師の給与に緩やかな上昇が見られた。初任給が最も高額なのは医薬品販売業のうち、ドラッグストアなどの一般販売業となり、男女ともに2016年同様「30万円以上」が最多で4割を占めた。
初任給の調査は、就職者7858人のうち6102人(卒業生の77.7%)からの回答をもとに集計したもの。初任給は本俸を原則としつつ、職域・職場による解釈が異なる場合があることから、全体の傾向についての解析結果を示している。