認知症の原因疾患がアルツハイマー病か判断
日本メジフィジックス株式会社は11月10日、アミロイドPET検査用イメージング剤「ビザミル(R)静注」(一般名:フルテメタモル(18F))について、「アルツハイマー型認知症が疑われる認知機能障害を有する患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化」を効能・効果として発売したと発表した。
アルツハイマー病の特徴的な病理所見のひとつとして、脳内のアミロイドベータプラークの高度の蓄積がある。アミロイドPET検査は、脳内に蓄積したアミロイドベータプラークを可視化するPETを用いた画像検査。脳内にアルツハイマー病の病理所見に相当する程度のアミロイドβプラークを有するかを確認し、認知症の原因疾患がアルツハイマー病か判断する際に利用される。
GE Healthcare社と開発に関するライセンス契約を締結
フルテメタモル(18F)は、GE Healthcare社が米国、EU、スイスおよび韓国等で、「Vizamyl(TM)」の名称で承認を取得している。国内では日本メジフィジックスが2014年3月に、開発に関してGE Healthcare社とライセンス契約を締結。2017年9月に製造販売承認を取得した。同剤を用いることで、広く利用されている他の核医学検査と同様にカラー画像で読影することが可能となる。
通常、同剤1バイアル(120~370MBq)を静脈内投与し、投与後60~120分に撮像を開始。アルツハイマー型認知症の発症予測に関する有用性は確立していないため、無症候者に対するアルツハイマー型認知症の発症前診断を目的として同剤を用いたPET検査を実施しないこととしている。
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・日本メジフィジックス株式会社 ニュースリリース