■厚労省が論点
厚生労働省は、向精神薬のベンゾジアゼピン(BZ)系薬の長期服用で生じる薬物依存リスクを踏まえ、現在30日以内となっている投薬期間の上限と薬剤数の見直す論点を、18日の中央社会保険医療協議会総会に示した。BZ系薬の適正使用に向け、医師の指示による分割調剤など薬剤師・薬局と連携した取り組みを評価する方向性も示されたが、支払側委員からは「新たな評価は不要。重複投薬・相互作用等防止加算の算定を着実に増やしていくことで対応できる」と慎重意見も出た。
向精神薬のBZ系薬は、連用によって薬物依存が生じることが指摘され、海外では英国やフランスなど投与期間が制限されている国もあるが、日本では抗不安薬・睡眠薬の投薬期間は30日が上限となっており、継続投薬に制限はないのが現状となっている。