FDAなどが資金援助する非営利団体
アステラス製薬株式会社は10月18日、非営利団体のTBアライアンスと新規結核治療薬の探索に関する共同研究契約を締結したことを発表した。
TBアライアンスは、結核に即効性のある低価格な治療手段を見出すことを目標とする非営利団体。豪州外務貿易省、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、オランダ外務省、ドイツ連邦教育省、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)、Irish Aid、Indonesia Health Fund、米国国立アレルギー感染症研究所、オランダ外務省、国際医薬品購入機構(UNITAID)、英国国際開発省、米国国際開発庁、米国食品医薬品局(FDA)から資金援助を受けて運営されている。
アステラスが化合物ライブラリーを提供、TBアライアンスがスクリーニング実施
今回の契約に基づき、アステラス製薬は独自に保有する数万の化合物ライブラリーを提供、TBアライアンスは新規の結核治療薬の研究・開発候補化合物の創製に向けたスクリーニングを行う。なお、今回開始する研究プログラムは、GHIT Fundから資金提供を受け実施するという。
結核は、結核菌によって起こり、最悪の場合には死に至る。2015年には全世界で1040万人が結核に罹患し、180万人が亡くなった(HIV感染者40万人を含む)。結核による死亡の95%以上は開発途上国で発生しており、深刻な問題となっていることから画期的な新薬が望まれている。
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・アステラス製薬株式会社 ニュースリリース