医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 季節性インフルエンザ予防を目指す植物由来VLPワクチンのP3試験を開始-田辺三菱

季節性インフルエンザ予防を目指す植物由来VLPワクチンのP3試験を開始-田辺三菱

読了時間:約 42秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年09月29日 PM12:30

従来の鶏卵培養法より短期間でのワクチン製造が望める

田辺三菱製薬株式会社は9月27日、季節性インフルエンザの予防をめざした植物由来VLP(Virus Like Particle)ワクチンについて、子会社のカナダ・メディカゴ社が、カナダ、米国、欧州、アジアを含む7か国で第3相臨床試験を開始したことを発表した。

メディカゴ社は、植物由来のVLP製造技術を用いた新規ワクチンの研究開発で先端を走るバイオ医薬品会社。植物の細胞内にVLPを生成させ、効率的に抽出・精製する独自技術を有している。VLPは、ウイルスと同様の外部構造をもち、ワクチンとしての高い免疫獲得効果(有効性)が期待されている。

メディカゴ社の製造技術は遺伝子組換え技術を使用しているため、製造開始に必要なものは流行株の遺伝子情報のみ。また、一過性の遺伝子発現であるため、従来の鶏卵培養法と比べて大幅に短い期間でワクチンを製造することが望めるという。

同社は、北米における2020年のインフルエンザシーズンに間に合う上市のタイミングをめざして、開発を進めるとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 子宮体がん一次治療で免疫チェックポイント阻害薬とPARP阻害薬の併用「薬物療法にパラダイムシフト」
  • ポライビー 、未治療のDLBCLに対する良好な5年データ発表-ロシュ
  • PTSDに対するブレクスピプラゾールP3試験、症状を有意に改善-大塚製薬ほか
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」