■健保連調査
健康保険組合連合会は25日、医療と医療保険制度に関する国民意識調査の結果を公表した。薬局の利用状況について、いつも決まった薬局・薬剤師に処方箋を持ち込んで薬を受け取っているとの回答は13.4%にとどまり、かかりつけ薬局・薬剤師を持っている人は1割程度と少ないことが判明。かかりつけ薬剤師の仕組みを知らないとの回答は62.3%に上るなど、認知度の低さが浮かび上がった。
調査は、全国の20~70代の2000人を対象にインターネット上で行ったもの。その中で、薬局の利用状況として、病院や診療所を受診したときの薬の受け取りについて尋ねたところ、「いつも決まった薬局かつ薬剤師に処方箋を持ち込んで薬を受け取っている」「薬剤師は決まっていないが、いつも決まった薬局に処方箋を持ち込んで薬を受け取っている」との回答を合わせ13.4%にとどまり、かかりつけ薬局・薬剤師を持っている人は1割程度と少ないことが明らかになった。
さらに、2016年度診療報酬改定で導入された「かかりつけ薬剤師」の仕組みについて、62.3%が知らないと回答。かかりつけ薬剤師・薬局の認知度の低さが浮き彫りになった。
一方で、「受診した医療機関の近くにある薬局で薬を受け取っている」との回答が61.0%に上った。薬局・薬剤師に期待することを尋ねた結果では、「受診している病院・診療所から近く、処方された薬をすぐに受け取れる場所にあること」との回答が51.1%、次いで「自宅や勤務地に近いなど立ち寄りやすい場所にあること」が49.0%と半数近くに上り、多くの人がアクセスのしやすさなど利便性の高さを薬局・薬剤師に期待していることがうかがえた。