全国で調剤薬局を展開するメディカルシステムネットワーク(本社札幌市)は19日、東京港区の東京事務所で会見し、連結子会社の社員(元取締役)が、医師による適切な診療を行わずに発行された処方箋を取り扱っていたことが社内調査で確認されたことを発表した。なお、一部の日刊紙上で報じられた『社員から積極的に注文を取って、欲しい薬を安価で提供していた』という不正廉売の部分については否定すると共に、処方箋の集中率を下げるための、いわゆる“付け替え”が意図でないことも、改めて強調した。
東海・北陸エリアで調剤薬局を運営する連結子会社のシー・アール・メディカル(本社名古屋市)の社員(薬剤師、元取締役)が、東海エリア内の店舗で薬局長であった時期に近隣の医院を受診しており、別の従業員も同院を受診していた。その後、異動になったその従業員が「なかなか医療機関へ行けない」とのことから、「自分が行くついでに処方箋をもらってきてあげよう」ということから始まった。そして、同様に「忙しい」などの理由で受診できないという他の従業員からも頼まれるケースが出てきたという。