■日本薬学教育学会大会で報告
2019年度から始まる改訂コアカリキュラムに準拠した実務実習で新たに導入されるルーブリック評価が、薬系大学教員や現場の指導薬剤師から注目を集めている。2、3日に名古屋市で開かれた日本薬学教育学会大会のシンポジウムで、2薬系大学の教員がルーブリック評価のトライアル実施結果を報告。現場ではまだ馴染みの薄い評価方法だが、実務実習中の薬学生の学習到達状況をルーブリックで評価した薬局や病院の指導薬剤師からは、概ね高い評価を得られたことが示された。
ルーブリック評価とは、実務実習中に身につけてほしい達成目標をそれぞれ設定した上で、その達成レベルを4段階のステップで表示し、それに沿って薬学生の学習到達状況を評価するもの。多数の項目に及ぶ個々の到達目標(SBO)ごとに薬学生の到達度を細かく評価する現在の評価方法に比べ、もっと大きな枠組みで知識や技能、態度を総合的に評価できる。