主要評価項目は平均疼痛スコア
第一三共株式会社は8月31日、α2δリガンドである「ミロガバリン」について、糖尿病性末梢神経障害性疼痛(DPNP)患者対象の第3相臨床試験「REDUCER試験」で、主要評価項目を達成したと発表した。
REDUCER試験は、DPNP患者約750例を対象とした、日本を含むアジアでの第3相臨床試験。主要評価項目は平均疼痛スコアで、投与前ベースラインから投与開始後14週までの平均疼痛スコアの変化量を同剤(1日総投与量20mgまたは30mg)とプラセボで比較したもの。なお、同試験において安全性上の新たな懸念は認められなかったという。
DPNPに罹患している糖尿病患者の割合9~22%
REDUCER試験は、2017年6月に試験結果概要を公表した、帯状疱疹後神経痛患者対象のNEUCOURSE試験と、線維筋痛症患者対象のALDAY試験と並ぶ、ミロガバリンのグローバル第3相臨床試験のひとつ。試験結果の詳細は、今後、学会にて公表される予定。
DPNPは、神経の損傷によって引き起こされる末梢性神経障害性疼痛の代表的な疾患。糖尿病性末梢神経障害は、四肢の神経障害や知覚麻痺を引き起こす疾患で、最も一般的で長期化する糖尿病の3大合併症のひとつ。日本で950万人以上とされる糖尿病患者のうち、DPNPに罹患している患者の割合は9~22%と報告されている。
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