9月1日オープンの「メドトロニック イノベーションセンター」
日本メドトロニック株式会社、メドトロニックソファモアダネック株式会社、コヴィディエンジャパン株式会社の3社は8月29日、川崎市の臨海部に広がる国際戦略拠点「キングスカイフロント」内に9月1日オープンの医療従事者向けトレーニング施設「メドトロニック イノベーションセンター」を報道陣に公開。Minimally Invasive Therapies Group ヴァイスプレジデントの熊野恵造氏、同センター長の岡光代氏らが講演した。
メドトロニック イノベーションセンター(提供写真)
キングスカイフロントは、ライフサイエンス・環境分野を中心に、世界最高水準の研究開発からの新産業創出を目指すオープンイノベーション拠点。これまでに、慶應義塾大学の殿町タウンキャンパスや富士フイルムRIファーマ株式会社の川崎PETラボなどが稼働しており、国立医薬品食品衛生研究所(平成29年度中を予定)やCYBERDYNE株式会社(竣工時期未定)らの進出も予定されている。また、キングスカイフロントと羽田空港とを結ぶ「羽田連絡道路」の整備が2020年の完成を目指し、東京都・川崎市によって進められている。
岡センター長「教育という観点で、アジアのハブに」
メドトロニック イノベーションセンター
岡光代センター長
同センターでは、低侵襲の外科手術や心臓・血管治療に関する手技トレーニング、シミュレーショントレーニング、各種セミナーなどのプログラムの提供を予定している。最新の音響映像システムやカンファレンスシステムを導入し、CG技術を駆使した展示物などを導入することで、効率的・効果的に最新の技術や知識、情報を提供。利用者は年間2,000~3,000人を見込んでいる。
熊野氏は「医師や医療従事者に対するトレーニング(研修)を行うことや、医療現場のニーズを適切に吸い上げて研究開発に生かしていくために、このイノベーションセンターは大変重要な意義を持つと考えております」と期待を込めた。同センター長の岡氏も、「メドトロニック イノベーションセンターは教育を柱としています」と語り、「教育の機会を提供することにより、(メドトロニック社の戦略の1つである)『Therapy Innovation』を実現し、安全で適切な医療の普及に貢献していきたいと思っております」と同センターの役割を示した。さらに、中長期的には、「教育という観点で、アジアのハブになりたい」との目標を示し、同センターがアジア地域の医療品質の向上に貢献する重要な施設となることに期待を寄せた。
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・日本メドトロニック株式会社 ニュースリリース