厚生労働省医薬・生活衛生局の2018年度予算概算要求は、前年度比17.1%増の102億6200万円を計上した。実臨床のリアルワールドデータを活用した臨床試験を実施し、効率的な新薬開発を行うためのガイドラインを策定するための経費を新規で盛り込んだほか、ポリファーマシーなど高齢者の薬物療法の実態について、国のナショナルデータベース(NDB)から得られた副作用報告を解析するためのシステム改修経費を計上。かかりつけ薬剤師・薬局の機能強化に向けた予算も増額要求し、新たなテーマ別モデル事業に薬薬連携の研修を追加する。
■かかりつけ強化は増額要求
医薬・生活衛生局の概算要求は、約2割の増額を求めた。革新的な医薬品等の迅速な実用化には、推進枠を生かして大幅増額の6億5400万円を要求。新規で実臨床での各種データの活用による革新的医薬品の早期実用化に1億0600万円を計上した。