2型糖尿病患者対象のP3b試験で
デンマークのノボ ノルディスク社は8月16日、SUSTAIN7試験の結果から、週1回投与のセマグルチドで治療を受けた2型糖尿病患者において、デュラグルチドによる治療と比較して、優れたHbA1cの低下と体重減少が示されたことを発表した。
セマグルチドは、週1回投与のヒトGLP-1アナログ。現在、米国食品医薬品局、欧州医薬品庁、日本の医薬品医療機器総合機構を含む7つの規制当局によって審査されている。
SUSTAIN7試験は、2型糖尿病患者1,201人を対象に、メトホルミン併用下でセマグルチド(0.5mgまたは1.0mg)、あるいはデュラグルチド(0.75mgまたは1.5mg)をそれぞれ週1回追加投与した時の有効性と安全性を、セマグルチド0.5mgとデュラグルチド0.75mg間、セマグルチド1.0mgとデュラグルチド1.5mg間で比較検討した第3b相、40週の試験。主要評価項目は、デュラグルチドと比較した、セマグルチド投与40週後のベースラインからのHbA1cの変化量。
デュラグルチドに対して、統計学的に有意な体重減少効果
同試験の結果、HbA1cは、ベースライン時の平均値8.2%から、セマグルチド0.5mg群で1.5%低下し、デュラグルチド0.75mg群の1.1%と比較して、統計学的に有意な改善が示された。また、セマグルチド1.0mg群では1.8%低下し、デュラグルチド1.5mg群の1.4%と比較して、統計学的に有意な改善が示されたという。
米国糖尿病学会(ADA)が定める血糖コントロール目標値「HbA1c7%未満」の達成率は、デュラグルチド0.75mg群の52%に対し、セマグルチド0.5mg群では69%。デュラグルチド1.5mg群の68%に対し、セマグルチド1.0mg群では79%だった。
米国臨床内分泌学会(AACE)が定める治療目標「HbA1c6.5%以下」の達成率は、デュラグルチド0.75mg群の36%に対し、セマグルチド0.5mg群では51%。また、デュラグルチド1.5mg群の49%に対し、セマグルチド1.0mg群では68%だった。
また、ベースライン時の平均体重95kg、BMI(kg/m2)33.5からの体重減少量は、デュラグルチド0.75mg群で2.3kg減少したのに対し、セマグルチド0.5mg群では4.6kg減少し、統計学的に有意な体重減少を示した。また、デュラグルチド1.5mg群で3.0kg減少したのに対し、セマグルチド1.0mg群では6.5kg減少し、統計学的に有意な体重減少が示されたとしている。
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・ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 プレスリリース