■薬局薬剤師の業務発展に
ケーアイ調剤薬局西餅田店(鹿児島県姶良市)の薬剤師は、近隣の皮膚科診療所の医師から依頼を受けて、院外処方箋発行前に、患者個々の腎機能を踏まえた最適な投与量を提案している。対象は、帯状疱疹患者に処方する抗ウイルス薬2剤。医師は、薬剤師の提案を参考に投与量を決定し、院外処方箋を発行する。医師の負担軽減に役立つほか、医療の質の向上にも貢献しているようだ。処方箋発行後の疑義照会だけでなく、病院薬剤師のように処方決定前への関わりを深めることは、今後の薬局薬剤師業務の発展につながる可能性がある。
同店の近隣にある西クリニックの皮膚科医、西正行氏は、帯状疱疹と診断した患者にファムシクロビルやバラシクロビルを処方する時に、必要に応じて同店に電話をかけて投与量の設計を依頼する。高齢で腎機能が低下していると推定したり、体が小さかったりして、減量の必要性があるかもしれないと判断した場合に依頼することが多い。