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【MR認定センター・17年版MR白書】MR総数が3年連続で減少-認定取得者数は11年度水準

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2017年07月31日 AM10:30

2016年度のMR総数が前年比で950人減の6万3185人と3年連続で減少したことが、MR認定センターがまとめた「20」で明らかになった。MR総数が3年連続で減少したのは初で、過去2番目に大きい減少幅となった。生活習慣病領域におけるブロックバスター製品の減少や薬価引き下げなどに伴う経営資源配分の最適化、事業の選択と集中による非重点領域の切り離しなどが背景に見られる。MR認定センターでは、「MR総数の減少が3年続いたのは一つの傾向」と分析。今後もそのトレンドが続きそうだ。

■女性は初の落ち込み

調査は4~5月に行い、製薬企業192社、MR業務委託・派遣企業(CSO)17社、卸1社の210社から回答を得た。認定取得者だけを見ると1333人減の6万1168人と11年度水準まで減少した。 男性が750人減の5万4185人となった一方、女性が200人減の9000人と調査開始以来初の減少となった。

管理職では女性が前年と同数の196人、男性が928人増の8765人で合計8961人に増加した。前年に626人減少しているため、その反動による補充と考えられる。

内資製薬企業では649人減の3万6844人、外資製薬企業では335人減の2万2217人と減少したが、CSOは68人増の4054人となった。MR雇用規模別企業のMR数を見ると、「300人以上」「500人以上」「1000人以上」の各群で減少し、「100~299人」「99人以下」の群で増えた。

新薬メーカーが長期収載品をジェネリック薬()メーカーに承継し、GE薬メーカーが販売を手がけるようになったことや、昨年に日本企業が関連した合併・買収件数が過去最高となったことを含め、MRを多く抱える企業で人員の効率化が進む一方、事業譲渡で受け皿となった比較的小規模な企業では、MRを増員している傾向が推察される。

薬剤師MRは202人増の6446人と2年連続で増加し、全体での構成比は昨年と算出方法を変えたため、10.2%となった。修士以上が316人減の1318人だった一方、学士では518人増の5128人となった。男女別では女性は72人減の944人、男性では274人増の5502人となった。

MRの新卒採用では、採用企業が97社で46.2%、採用しなかった企業が111社で52.9%となった。外資系製薬企業では新卒採用が38.3%にとどまったが、内資系製薬企業では54.5%と半数を超えた。一方、中途採用を行った企業は131社の62.4%で2社減少した。

今後はGE薬メーカーにもGE薬数量シェア80%を見据え、情報提供で経営資源を効率化させる動きが予想され、MR数の減少に歯止めがかかるのは難しそうだ。

 

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